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    今年のゴールデン・ウィークにチェンナイに遊びに来た我が娘2人とその友達に「チェンナイって綺麗ね、素敵!」と言われて、彼らの目と頭の調子を疑ったのですが、改めて街を見回し、私が赴任した3年前の記憶と比べてみますと、随分と変わっており、確かに綺麗になっており、彼らの言葉が胸に落ちました。

    チェンナイ市内を包み込む環状道路、日系工場が集積するオラガダム地域から市内や港に伸びる産業道路、南方郊外の世界遺産マハーバリプラムに至る沿岸道路が整備され、メトロも一部が開通し、ITパークに高層のオフィスビルが建ち、名物であった計画停電がほぼ無くなり、街やビーチのゴミも徐々に少なくなり、景観を損なっていた映画や政治家のポスターの数も減りました。

    そのようなチェンナイ地区の発展に、チェンナイ日本商工会の地道で積極的な活動が寄与しているものと自負しています。チェンナイ日本商工会は、会員数209社(2017年6月1日現在)を数え、設立後13年を経てデリーのインド日本商工会の半分を超える会員規模に成長しました。従前より、自動車、二輪車、建設機械など輸送用機器・機械関連製造業の集積が進んで来ましたが、近年は日系化学・食品メーカーの進出も加わり、サービス業も増え、多様化が進みつつあります。

    チェンナイ日本商工会は、4つの委員会(道路港湾インフラ委員会、工業団地・ユーティリティ委員会、中小企業委員会、生活環境改善委員会)、3つの連絡会(人事労務連絡会、CSR連絡会、スリシティー連絡会)と毎月第三木曜日の定例会「三木会」にて、会員間で情報を交換し、問題を認識し、改善策を立案し、在チェンナイ日本国総領事館とも連携を取りながら、関係者に働きかけるという活動を重ねて来ています。

    従来はインフラ等のハード面の改善を目的に、タミル・ナドゥ州政府への働きかけを中心にした活動が主なものでしたが、最近は地元社会との共生、教育水準や安全の向上というようなソフト面で改善を目的に、多様なステークホールダーへ直接働きかける活動が加わわり始めています。これは、チェンナイ地区の物理的な環境の変化や、会員の皆様のニーズの変化に依るものです。チェンナイ日本商工会は今年度もこのような変化を吸い上げ、会員の皆様のお役に立てて、皆様が積極的に参加したくなる活動を目指して行きたいと思います。

    世界経済が停滞する中にあって、モディ政権の手腕にも支えられたインドは注目を集めています。インドは大いなる多様性をその内側に抱え、州毎の多様性はEU域内の多様性を超えるとも言われています。インドの南東の端っこにあるタミル・ナドゥ州に住むタミル人の気質は穏やかで、まじめで、日本人のそれに近いと言われます。そのような場所に進出された会員企業の皆様が、期待の星であるインドの平均点を凌駕する形で円滑な事業活動ができますよう、また、新たな進出をご検討される方々が喜んでこの地をお選びいただけますよう、今年度もチェンナイ日本商工会は地道な活動を積み上げて行きたいと思います。

    2017年度 チェンナイ日本商工会長
    橋本 勉(インド住友商事会社)
    2017年6月吉日